牧師のコラム

牧師先生のコラムを通して心の糧を満たすことができる時間になりますように。

2025-09-07
キリスト・イエスの心
今日、私たちの社会は、計り知れない豊かさと便利さを享受しています。しか し、その外見は明るく見えますが、内側を覗くと暗い面が数多くあります。その一 つが、道徳と倫理を失い、罪を罪と感じない無感覚症が蔓延していることです。 日本のキリスト者作家に「遠藤周作」という方がいます。彼は『海と毒薬』という 本で、現代人の良心的な無感覚症を痛烈に批判しています。そのあらすじを 簡単に紹介します。第二次世界大戦の末期、ある軍医が日本軍部の強制に より、米軍兵士を人体実験するグループに入ります。米軍兵士に麻酔をかけて 肝臓を摘出する実験に参加しますが、その実験は数ヶ月続きます。すると、彼 は自分の行動に大きな戦慄を覚えます。その理由は何でしょうか。生きている 人間の黒っぽい赤色の肝臓を摘出する実験を行っているにもかかわらず、感情 の動揺や良心の呵責を感じない自分自身の無感覚さのためです。このように、 人間は繰り返される環境に慣れていくと、無感覚症と鈍感さが増していきます。 だからこそ、私たちには心が重要です。聖書はこう述べています。「キリスト・イエ スのうちにあるこの思いを、あなたがたの間でも抱きなさい」(フィリピの信徒への 手紙2章5節)。私たちの時代の問題はどこにあるのでしょうか?心にあります。 私たちは真理の御言葉を通して心を清め、純粋さを保つ必要があります。そうし て初めて、私たちは主から尊く用いられる者となるでしょう。救われたクリスチャン であれば、「忠実な良いしもべ」(マタイによる福音書25章21節)の人生を生 き抜かなければなりません。今日も、津波のように押し寄せる誘惑と貪欲を、キ リスト・イエスの心で打ち破り、勝利する9月となられることを、イエス様の御名に よって祈り、祝福します。
兪泰鎬
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