牧師のコラム

牧師先生のコラムを通して心の糧を満たすことができる時間になりますように。

2022-06-12
「招魂」と愛
毎年夏の訪れを知らせる梅雨が始まりました。気象庁の発表によれば、昨年より8日早く、平年よりは一日早いとのことです。梅雨の時期、頻繁に降り注ぐ雨と曇り空の天気が続き、気が滅入ってしまいます。だから、梅雨が好きな人はあまりいないようです。この梅雨の時期に招魂という詩を鑑賞して見て下さい。韓国人に最も愛される代表的な詩人であるキム・ソウォル(1902-1934)の作品であり、「つつじの花」(1925)という詩集に収められています。「散り散りに砕けた名よ!虚空に消えていく名!読んでも答えない名よ!呼ぶだけで死にそうになる名よ!心にしまっておいた一言はとうとう最後まで言えなかった。愛していたその人よ!愛していたその人よ!空も夕暮れて尾根にたたずむ。鹿の群れも悲しげに鳴いている。隔てられた山の上で私はあなたの名前を呼んでいる。悲しみ抑え切れずに呼ぶ 悲しみ抑え切れずに呼ぶ。呼ぶ音は遠ざかっていく。空と地の間があまりに広いね 空と地の間があまりに広いね。立ったままここに石になって、呼ぶだけで死にたくなる名前よ。愛したその人よ 愛したその人よ!愛していたその人よ!」愛する人の死を前にして、どうしようもできない愛情の心を表現しています。招魂の文学的価値を残したとしても、私たちは永遠の名前を呼ぶべきです。呼べば死ぬ名前ではなく、必ず呼ばなくてはならない名前であるイエス・キリストをもっと真剣に黙想してください。イエス・キリストの愛によって梅雨の憂鬱は一瞬で散り去ります。イエスの名を呼ぶとき、「子羊のいのちの書」(黙示録21;27)に私たちの名前は記されます。イエス・キリストから与えられた愛に感謝し、お互いに分かち合う一週間となられることをお祈り致します。
兪泰鎬
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